マンジャロをやめたらどうなる?
チルゼパチドをやめた後を調べた試験では、やめると減った体重の多くが戻りました。36週で平均20.9%減った人を「続ける群」と「偽薬に切り替える群」に分けると、その後52週で続けた群は −5.5%、切り替えた群は +14.0% でした。論文の結論は「中止すると減った体重がかなり戻る」です。
試験(SURMOUNT-4)の中身
対象は、糖尿病のない肥満の成人です(米国医師会雑誌 JAMA、2024年)。最初の36週は全員がチルゼパチドを使い(最大で10mgか15mg)、平均で体重が20.9%減りました。そのあと670人をくじで2つに分け、さらに52週追いかけました。
| 続けた群 | 偽薬に切り替えた群 | |
|---|---|---|
| 36週 → 88週の体重の変化 | −5.5% | +14.0% |
| 最初の36週で減った分の80%以上を保てた人 | 89.5% | 16.6% |
| 0週 → 88週の体重の変化 | −25.3% | −9.9% |
これは肥満症の人が食事・運動の指導を受けながら治験で使った結果です。痩せる目的で自由診療で使う場合の結果ではありません。
なぜ戻るのか
この薬を使っている間は、食欲が落ち、胃の中身が腸へ送られるのが遅くなります。やめるとその作用はなくなります。ゼップバウンドのガイドラインも、使っている間は食事療法と運動療法を続けることを前提にしています。薬で減った分を保つには、食べる量と体を動かす習慣が薬なしで続く形になっているかが問われます。
ゼップバウンドは「やめる」ことが決まっている
保険でゼップバウンドを使う場合、ガイドラインは使える期間を最大72週間とし、3〜4か月で改善の傾向がなければ中止、十分に減れば72週を待たずに中止を考えるとしています。やめた後に戻りやすいことを前提に、やめる前から食事と運動の形を作っておく必要があります。
戻りを小さくするために考えること
- やめ方は医師と決める:自己判断で急にやめたり、手元の薬を減らして使ったりしない。
- 筋肉を保つ:減った体重の約4分の1は筋肉などの除脂肪でした。筋トレとたんぱく質の話は筋肉が落ちる?へ。
- 体重を記録し続ける:戻り始めに早く気づける。
- 定期購入を止める手続き:やめると決めても、自由診療の定期便は届き続けることがあります(解約の注意)。
よくある質問
やめたら元の体重より太りますか?
SURMOUNT-4では、偽薬に切り替えた群も88週の時点で始める前より平均9.9%軽い状態でした。ただし個人差が大きく、全員に当てはまる数字ではありません。
このページは一般の方向けの情報で、診断や治療の代わりにはなりません。薬を始める・やめる・量を変えるときは、処方した医師に相談してください。当サイトは特定の医療機関や薬の購入を勧めていません。